ゆで上がったら軽く洗ってそうめんのぬめりを取り、油や具材とともにフライパンで炒める。ここでのポイントは「直接火にかけない」こと。極小の食材はすぐに焦げてしまうため、フライパンをいったん熱してから火を止めて、ソースとともに軽くあえる感じで炒める。
いよいよ盛り付け。まずは具材をいったん取り除き、器の中に麺で円形に枠を作る。数回に分けて円形に重ねながら、高さを出しながら盛りつけていく。麺の先が飛び出ると雑な印象になってしまうので、内側に入れ込んで整えるのが、きれいに見せるコツだ。
最後に粉チーズを振り掛ければ完成。見栄えをさらに重視するなら、粉末のコーンスープがお薦め。粒子が小さいのでリアル感がさらに高まる。
作って写真を撮ったら、おいしく食べるのがよしだ氏のルール。「食べたらなくなってしまう“はかなさ”もマイクロフードの魅力です」(よしだ氏)。
ナポリタンを題材に作り方を紹介したが、これはマイクロフードの世界のほんの一端。リアルに見せるための「食材選び」「器選び」「調理テク」など、“小さな世界”を極めるために知っておきたいことはまだまだある。後編ではこれらを紹介しつつ、さらなるマイクロフードの魅力に迫っていく。
文/日経トレンディ編集部
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