ゆで上がったら軽く洗ってそうめんのぬめりを取り、油や具材とともにフライパンで炒める。ここでのポイントは「直接火にかけない」こと。極小の食材はすぐに焦げてしまうため、フライパンをいったん熱してから火を止めて、ソースとともに軽くあえる感じで炒める。

フライパンは熱したら火を消すこと!
フライパンは熱したら火を消すこと!

 いよいよ盛り付け。まずは具材をいったん取り除き、器の中に麺で円形に枠を作る。数回に分けて円形に重ねながら、高さを出しながら盛りつけていく。麺の先が飛び出ると雑な印象になってしまうので、内側に入れ込んで整えるのが、きれいに見せるコツだ。

箸で一本一本丁寧に盛り付けていく
箸で一本一本丁寧に盛り付けていく

 最後に粉チーズを振り掛ければ完成。見栄えをさらに重視するなら、粉末のコーンスープがお薦め。粒子が小さいのでリアル感がさらに高まる。

できあがり
できあがり

 作って写真を撮ったら、おいしく食べるのがよしだ氏のルール。「食べたらなくなってしまう“はかなさ”もマイクロフードの魅力です」(よしだ氏)。

 ナポリタンを題材に作り方を紹介したが、これはマイクロフードの世界のほんの一端。リアルに見せるための「食材選び」「器選び」「調理テク」など、“小さな世界”を極めるために知っておきたいことはまだまだある。後編ではこれらを紹介しつつ、さらなるマイクロフードの魅力に迫っていく。

文/日経トレンディ編集部



日経BP社では、マイクロフード140作品を網羅し、作り方、道具、食材、器など、すべてを紹介した『手のひらサイズのリアルごはん マイクロフード140』を好評発売中です。購入はこちらから
 ■ 出版社から購入する
 ■ Amazonで購入する