上の写真を見てほしい。この「マイクロピーマン肉詰め」で使われているピーマンの正体がわかるだろうか?
正解は「ししとう」。言われてみると「なるほど」と納得だろうが、このように原寸の食材イメージにぴったりな代わりの食材を考える発想力も、マイクロフード作りには欠かせない。
また、マイクロフードならではの驚きの極小食材もある。直径1cm弱のトマト「マイクロトマト」や、マイクロフードに最適な大きさの「カップ麺の謎エビ」など、“マイクロ視点”での食材選びは、実に新鮮だ。
手のひらで小ささが際立つ、“本格志向”の豆皿を選ぶ
料理を引き立てる名脇役といえば「器」。マイクロフードでは、器選びも重要という。いわゆる「豆皿」を使うのだが、手のひらにのせて小ささを表現するマイクロフードでは、直径5~8cmぐらいの手のひらサイズが最適だ。また、マイクロフード独自の視点で特に大切というポイントが、「器の縁の厚み」だという。縁ができるだけ薄いものを選ぶと、料理との縮尺バランスがよく、リアリティがぐっと増すのだ。
ただそんな豆皿が都合よく見つかるのか…とお思いだろうが、実は簡単に、しかも安く入手できる店がある。“庶民の味方”ご存じ100円ショップだ。店によって品揃えは大きく異なるが、和皿から洋皿まで、実は簡単に入手できるのだ。
これに飽き足らなくなったら、東京の「かっぱ橋道具街」や大阪の「千日前道具屋筋商店街」などを訪れてみるのもいい。また、オンリーワンの豆皿を手に入れたいなら、ネットオークションも手だ。
食材はもちろん、道具や器まで、普段の暮らしにあるものを活用できるので、初心者でも取り組みやすい。また、マニアックに追求したければ無限の広がりを持つマイクロフード。ぜひ作って、魅力を体感してみてはいかがだろうか。
文/日経トレンディ編集部
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