発言の真意は? 憶測を呼んだ記者会見の数々

 近年は結婚や離婚をブログなどの書面のみで報告する芸能人も増える中で、神田さんや三船さん、ベッキーさんのように自分の口から主張を伝えたいと会見を開く人も。特に離婚時や疑惑の釈明会見などはお相手のことを考えてか「ここまでしか言えない」というギリギリの発言が生まれることも多く、内容が憶測を呼ぶこともしばしばです。

 1993年、宮沢りえさんとの婚約破棄を報告するため会見を開いた貴乃花親方は「(彼女に対する)愛情がなくなった(と伝えた)」と発言。しかし、婚約発表会見からわずか3カ月足らずだったことや、宮沢さんが結婚後に芸能界を引退をするのかどうかで両家に揉め事が生じたと一部で報じられたこともあり、貴乃花親方の発言は本心から出たものではなかったのではないかという見解が広がりました。2000年に歌舞伎俳優の故・坂東三津五郎さんと離婚した近藤サトさんは、離婚会見の中で「子供ができることを望んでいたが、誰かの意思によって阻まれた」とコメント。三津五郎さんには前妻との間に当時10歳になる長男がいたため、再婚相手の近藤さんに男の子が生まれれば後継者争いに発展する可能性があることを関係者が憂慮したのではないか、と推測する向きもありました。

 また、「発言」こそなかったものの、大きな話題となった記者会見も。1993年に川崎麻世さんが不倫疑惑の釈明会見を行った際、その内容よりも夫人のカイヤさんが会場の後方で仁王立ちして見守っていたことにマスコミが大注目。この会見をきっかけに、カイヤさんは鬼嫁キャラとして大ブレイクし、一躍人気タレントとなりました。

おめでたい“NS”会見も

 釈明や否定の会見が続く一方で、結婚というおめでたい報告も。11日に入籍した北川景子さんとDAIGOさんが、同日夕方に2人揃って会見を行いました。すでに双方のブログで報告した後での会見を開いたことについて、DAIGOさんは「お世話になった関係者やファンの皆さんに、自分たちの口から報告するのが一番の誠意であると考えた」と説明しました。馴れ初めの他に、プロポーズの言葉が「KSK(結婚してください)」というDAIGOさんお得意のアルファベットだったことも披露されるなど、終始笑顔の絶えない記者会見となりました。

 怒りや笑い、悲喜こもごもの記者会見ラッシュに湧いた2016年の年明け。この記者会見ラッシュに続くのは、一体どの芸能人になるのでしょうか。

文/樋口可奈子、写真/PIXTA