NHK連続テレビ小説『あさが来た』の視聴率が好調です。放送開始から5週連続で週間平均視聴率が20%を超え、11月4日に放送された第33話の平均視聴率は24.1%と、2014年に大人気を博した『マッサン』以来の好記録をマークしました。主演の波瑠さんの演技にも好評価が集まっていますが、ここへ来て注目度がうなぎ上りなのが五代友厚役で出演中のディーン・フジオカさんです。凛々しい侍姿から一転、ハットや三つ揃えのスーツといった洋装できめたディーンさんに、朝から心をときめかせている女性も少なくはないのでしょうか。

台湾の芸能界で活躍。「第二の金城武」という呼び声も

写真:Graphs / PIXTA(ピクスタ)
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 ディーン・フジオカさんは1980年8月19日生まれ。現在35歳で、福島県出身の俳優です。アジア圏、特に台湾での活躍が目立ち、2006年頃から現地のドラマに相次いで出演するようになりました。2010年には台湾映画史上最大の予算が投じられ、興行的にも大ヒットを記録した『セデック・バレ』に出演し、ビビアン・スーさん、安藤政信さんらと共演しています。2014年のNHKのスペシャルドラマを経て、2015年7月にはフジテレビ系のドラマ『探偵の探偵』で日本の連続ドラマに初出演。その経歴から「逆輸入俳優」「第二の金城武」との呼び声が高いディーン・フジオカさんは、これまでどのような活動をしてきたのでしょうか。

 ディーンさんは日本の高校を卒業後、アメリカ・シアトルの大学に進学。卒業後はアジア各国を放浪していたそうですが、2004年に当時滞在していた香港のクラブでスカウトされ、現地の広告や雑誌のモデルとして芸能活動を始めます。その後、香港から台湾に拠点を移しますが、メインキャストの一人として出演した2008年のドラマ『笑うハナに恋きたる』が台湾だけでなく中国全土や東南アジア、日本でも公開されたことで、一躍アジアの人気俳優に。そんなディーンさんの活躍ぶりに目を止めた現在の所属事務所と2011年に契約し、日本での活動も始まりました。2013年に公開された、実在の犯罪者をモデルにした映画『I am Ichihashi 逮捕されるまで』では監督・主演を務め、さらに自ら作詞・作曲・プロデュースをして歌手活動を行うなど、マルチな才能を発揮しています。