写真/ktsimage(PIXTA)
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 前回の記事(中田有紀アナウンサーが42歳で結婚・妊娠~女子アナの最高齢出産はいくつ?)では、アナウンサーの中田有紀さんの結婚・妊娠を取り上げました。中田さんはフリー転身後に大ブレイクしましたが、退社後にグラビアデビューを果たした元・日本テレビの脊山麻理子さん、「歌う女子アナ」として知られ、現在は各局に数本のレギュラー番組を持つ元・フジテレビの高橋真麻さんなど、フリー転身後に活躍の場を広げる女性アナウンサーがここ最近目立っています。報道番組のキャスターや番組コメンテーターなどで、もはやおなじみの存在となってきた「元・女子アナ」の存在。中には、アナウンス業とはまったく別の「異業種」に進出する人もいます。

主演ドラマは視聴率30%超え。実はあの女優、女子アナ出身です。

 朝ドラ『あまちゃん』や三谷幸喜監督の『THE 有頂天ホテル』に出演し、女優としての活躍が目立つのは元・フジテレビアナウンサーの八木亜希子さん。しかし、女子アナ出身女優の元祖はやはり野際陽子さんでしょう。野際さんは立教大学を卒業後の1958年にNHKに入局。名古屋放送局、東京放送局を経て1962年に退局し、女優に転身しました。ヒロインを演じたドラマシリーズ『キイハンター』は5年間続き、最高視聴率は30%を超えたこともあったそうです。野際さんはこのドラマの主題歌で歌手デビューも果たしています。なお、男性ではありますが、NHK出身の俳優としては2009年に96歳で亡くなった故・森繁久彌さんもいます。森繁さんは1939年にNHKのアナウンサーとして採用され、当時日本の占領下だった満州に赴任しています。

元・女子アナに多い「女性初」「最年少」の冠

 テレビとは無縁の、政治の世界へ進出した女性アナウンサーも。今年の10月7日に発足した第3次安倍改造内閣に最年少の44歳で入閣を果たした丸川珠代さんが、1993年から2007年までテレビ朝日のアナウンサーだったのは有名な話です。2011年に女性として初めて厚生労働大臣に就任した元・民主党議員の小宮山洋子さんは1972年にNHKにアナウンサーとして入局。ご本人が語ったところによると「女性として初めて国会中継を担当したアナウンサー」だということです。解説委員を経て1998年に退局し、政界入りしました。1995年から2001年まで参議院議員を務め、現在は宇都宮市にある学校法人作新学院の理事長に就任している畑恵さんは、1984年から1989年までNHKにアナウンサーとして在籍していました。入局直後に当時としては最年少で夜7時台のニュースのキャスターに抜擢されるなど、将来を嘱望されていた存在でもありました。