長時間のデスクワークで、首や肩はガチガチ、脚はパンパン。背中は丸まり、下腹ぽっこり&下半身太りも気になるけれど、仕事や生活習慣は簡単に変えられない……。そんなお悩み読者に朗報! オフィスで悪目立ちせず座ったままできる簡単「イストレッチ」を取り入れて、お悩みを解消しましょう。

読者が感じる座り不調ランキング
読者が感じる座り不調ランキング

 2017年10月~11月に『日経ヘルス』『日経ウーマンオンライン』の読者を対象にしたウェブ調査では、読者の1日の平均座り時間はなんと8時間! 実に、1日の3分の1を「座って過ごしている」ことになる。

 そんな座り時間の長さや、座り姿勢の悪さによって起きていると思う不調について尋ねたところ、「首こり」がトップで、ほかにも痛みや体形の崩れ、むくみなど、主に8つの「座り不調」が挙がった。

 トレーナーの佐藤健一さんは、「座り時間が長いと、姿勢を維持する筋肉が衰える。さらに、肩甲骨まわりの筋肉や腹筋群は加齢によって衰えるため、より影響が大きい」という。だから、猫背になって凝りがひどくなったり、下腹ぽっこりにつながるわけだ。本来、脚の筋肉のポンプ作用で血液が心臓に戻されるが、座っていると脚を動かさないため、ふくらはぎや太ももは、むくんでしまう。

 とはいえ、デスクワークが長い生活そのものを変えるのは難しい。そこで佐藤さんが推奨するのが、オフィスでも目立たずに、座ったままでもできる簡単ストレッチだ。8大座り不調が、3タイプのストレッチで改善できる。ポイントは“3秒”を目安にゆっくりストレッチし、筋肉の心地いい伸びを感じること。いますぐオフィスでの習慣に!

首こり・肩こり解決 3秒! 首・肩イストレッチ

首こり、肩こりには、腕を回したり、上体を倒す動きがいい。3秒を心がけて行うことで、しっかりほぐれる。

3秒! 首・肩左右イストレッチ

手を頭の上にのせ、上体を左右に倒すことで、カチカチに固まった腰から背中、首までを一気にほぐす。

(1) 頭の上で手を組み、息を吐きながら3秒かけて体を左に倒す。体の側面が伸びるのを感じて。
(2) 吸う息で体を元に戻し、右側に倒して、5往復繰り返す。倒す側のひじは体に近づける。

この人に聞きました
佐藤健一さん
トレーナー
ワイルド・ライフ・コーポレーション代表取締役社長

大手スポーツクラブ運営、トレーナー育成に携わる。独立後は各種フィットネス事業および東京大学スポーツ先端科学研究拠点長・石井直方教授とのコンサルティング業務を行う。「ライブラリフィットネス」(横浜市)主宰。

取材・文/オカモトノブコ 写真/鈴木 宏 モデル/大浦サト ヘア&メイク/依田陽子 スタイリング/椎野糸子 構成/羽田 光(編集部)

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