ナッツを食べるとお腹がやせる3つの理由

エネルギー代謝を促すビタミンなどが豊富
ナッツには糖質の代謝を促すビタミンB1、脂肪などの代謝を促すビタミンB2、たんぱく質の代謝を促すB6などのビタミンB群を含む。ミネラルも含んでいる。

かむ回数が増えて満腹感を得やすい
ナッツは堅く、独特のかみ応えがある。かむ回数が増えると、脳の視床下部にある満腹中枢が刺激され、食事を大量に食べなくても満足できるようになる。

データ:「USDA National Nutrient Database for Standard Reference」より作成。クルミ、ブラジルナッツは乾燥、その他はロースト。すべて無塩。
データ:「USDA National Nutrient Database for Standard Reference」より作成。クルミ、ブラジルナッツは乾燥、その他はロースト。すべて無塩。

食物繊維が豊富で便秘解消効果がある
例えば、アーモンドはゴボウの約2倍、サツマイモの約5倍の食物繊維を含む。そのほとんどは不溶性の食物繊維。胃や腸で水分を吸って膨らみ、腸のぜん動運動を促す。

1日にトータル25gのナッツを食べよう

目安はこのくらい
目安はこのくらい
栄養面でお薦めはアーモンドとクルミだが、ほかのナッツを合わせると飽きにくい(写真は各ナッツ正味25gの目安量)。
この人に聞きました
井上浩義教授
井上浩義教授
慶應義塾大学医学部化学教室
理学博士、医学博士。九州大学大学院理学研究科博士課程修了。2008年から現職。専門は薬理学、生理学だが、アーモンドをはじめとするナッツ類の研究にも定評がある。「私自身、ナッツを食べ始めて3カ月で体重が5kg減り、悩みだった吹き出物がなくなりました」。

取材・文/村山真由美 構成/平野亜矢(編集部)
※日経ヘルス2014年11月号掲載記事を転載
この記事は雑誌記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります