バランス型部門【大賞】「eMAXIS バランス(8資産均等型)」

――昨年に続いての大賞受賞、おめでとうございます。

 ありがとうございます。「eMAXIS バランス(8資産均等型)」(以下「8資産均等型」)はインデックスファンドシリーズ「eMAXIS」のラインアップの1つで、1本で株式や債券など様々な資産に分散投資するバランス型の投信です。皆さまの資産づくりの柱となることを目指していますので、昨年に引き続いて大賞に選んでいただき、長期投資にふさわしい投信であると評価されたことは、大変うれしく、光栄に思います。これを機会に、より多くの皆さまにこの投信を知っていただき、活用していただきたいです。

三菱UFJ国際投信 取締役社長 松田 通さん
三菱UFJ国際投信 取締役社長 松田 通さん

――「8資産均等型」はどのような方針で投資されているのでしょうか?

 重視しているのは「分散」です。異なる値動きをする複数の資産に分散して投資することで、値動きを抑えて安定したリターンが期待できるからです。

 分散する場合、一般に日本の株式と債券、外国(先進国)の株式と債券の4つの資産に分けるのが基本とされますが、「8資産均等型」はより分散効果を高めるため、新興国の株式と債券、日本と先進国の不動産投資信託(リート)を加え、合計8つの資産に分散してリスクの低減を図っています。8資産の比率は12.5%ずつ均等にして、分かりやすさも追求しました。特定の国や地域、資産だけに投資するよりも値動きが緩やかで、投資が初めての人でも始めやすいと思います。

――この3年間で資金が減った月が一度もなく、順調に資金を増やしているのはすごいですね。

 おかげさまで2011年10月の設定以来、継続して資金が入ってきており、16年12月末時点で純資産総額は200億円を超えています。資金の増え方から、積み立てで購入している人が多く、長期の資産形成を目的としている資金と分析しています。資金が継続して増えれば、より安定的な運用が可能になります。投資する皆さまにとっても、同じ投信で積み立てている仲間が多いことは安心感につながるはず。一部の金融機関では個人型確定拠出年金(iDeCo)で積み立てることも可能です。今後さらに販売チャンネルの拡充を図り、より多くの人に信頼される投信に育てていきたいと思っています。

松田社長と、女子社員たちが集合!
松田社長と、女子社員たちが集合!

――2017年以降の運用の見通しはいかがですか?

 アメリカのトランプ政権や、英国が離脱を決めたEU(欧州連合)の行方など、懸念材料が多く、世界経済を見通すのは難しい状況です。だからこそ、リスクを軽減できる分散投資の重要性が増しているとも言えます。

 まだ投資を始めていない人、どの資産にどう分散すればよいか分からないという人も、ぜひ「8資産均等型」で資産づくりをスタートしてみてはいかがですか。「まとまった資金がないから投資できない」と思っている人もいるかもしれませんが、投信の積み立ては月5000円や1万円程度の金額から始められます(金融機関によっては月500円からできるところもあります)。毎月の収入の一部でコツコツ投信を積み立てながら、10年、20年…と長く運用を続けて、資産を大きく育ててください。

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