いつもよりも運動不足で太りやすくなるお正月。ちょっとごちそうを食べるとすぐ体重が増えるのも、ダイエットをしてもなかなかやせられないのも、自分の体質のせいだと思っていませんか? 体質を作るのは、実は生活習慣。今の生活習慣を少しだけ変えるだけの「つもり」「ついで」「つらくない」やせ習慣が大切だとわかりました。このやせ習慣で、脂肪が減って、「やせ体質」になれます!

 風船のように膨らんだり、しぼんだり……。そんなふうにダイエットを繰り返していない? 読者調査では6割が成功せず、3割がリバウンドと判明!

 「その原因は、つらい方法に挑戦して結局やめてしまうため」と、ダイエット指導を行う医師たちは口をそろえる。「食事量をガクッと減らすと確かにやせるが、すぐに元に戻る。方法に無理があると、長くは続けられないし、どこかで反動がくる」と渋谷DSクリニック院長の林博之さん。さらに、「ダイエットには3種類ある。1つは結婚式など期限があるもの。無理をしがちでリバウンド率が高い。2つ目は美容のため。3つ目は健康診断で異常がある場合。2、3は無理なく行える方法でないと、成功しにくい」と東京イセアクリニック銀座院院長の上原恵理さんも言う。

 また、『最後のダイエット』の著者で予防医学研究者の石川善樹さんは「ダイエットは短期間頑張って行い、その後キープするものと思っている人が多い。だが、その考え方だと続かずリバウンドする」と指摘。

 そこで必要なのが新たなダイエットの考え方だ。「今、太っていると気になるなら、それまでが“太る”生活習慣だったという証拠。やせるには、一生続けられそうな、無理のない“やせる”生活習慣を身に付けること」と石川さん。これによって“やせ体質”になり、がんばらなくてもダイエットできる。

3年以内にダイエットに挑戦した人
約6割がダイエットに成功せず!

調査概要:2015年12月1日から15日までの14日間、『日経ヘルス』『日経ウーマンオンライン』の読者を対象にウェブで調査。回答した109人について集計。平均年齢は40.0歳。
調査概要:2015年12月1日から15日までの14日間、『日経ヘルス』『日経ウーマンオンライン』の読者を対象にウェブで調査。回答した109人について集計。平均年齢は40.0歳。
この人たちに聞きました
川村昌嗣さん
川村内科診療所所長(神奈川県横浜市)
慶應義塾大学医学部卒業。どこでも行える腹凹ウオークを提唱。自身も10kgのダイエットに成功。「歩くついでにお腹をへこませるだけで下腹が減る。やらないと損!」。

林 博之さん
渋谷DSクリニック院長(東京都渋谷区)
東京慈恵会医科大学卒業。専門は形成外科。2005年より現職。「女性の場合、月経前はいくら頑張ってもやせにくい。そんな時期は焦らないこと」。

上原恵理さん
東京イセアクリニック銀座院院長(東京都中央区)
群馬大学医学部卒業。2013年より現職。「ボディメイクは、健康・運動・休養が大前提。そのうえで、無理しないで続けられるものを推奨している」。

「これ以上の情報をお読みになりたい方は、日経ヘルス誌面でどうぞ。」