「夕方には足がパンパン」という人はもちろん、「下半身だけが太い」という人もご安心を! ペンでツボを狙いうちする極めつけの足ツボもみなら、1週間でやせ体質に変わります。

 サロンで足もみの施術をするほか、セミナーで指導も行うOhanaの近澤愛沙さんは「女性は老廃物がたまって足がむくんでいる人が多い。1回足をもんだだけでも下半身がひと回り細くなる」と話す。実際に近澤さんの施術を受けたところ、たった10分で脚が細くなった!

 近澤さんのメソッドは、西洋のリフレクソロジーに東洋医学の考えを組み入れた台湾の足もみ法「若石(じゃくせき)健康法」が基。日本若石健康研究会によると、若石健康法では足をもんでツボを刺激し、血流を促すことで、老廃物を押し流し、不調を改善する。近澤さんはこれに棒を使う独自の手法を取り入れた。「棒を使えば、初心者でもツボをしっかり刺激できる」(近澤さん)。

 自分でやってみると、最初は痛さに驚くかも。「痛いのは老廃物がたまっているから。もみ始めは尿の量が増えたり、色が濃くなったりする。これは老廃物が出ているサイン」(近澤さん)。

 むくみがひどい人なら初日から、そうでない人でも1週間で体が軽くなるのを感じる。3カ月続ければ、痛みも減り、“やせ体質”に。「食べ過ぎていた人が適量で満足できるようになってやせたり、体重は同じでも下垂していた内臓の位置が戻って体のラインが細くなったりする例が多い」(近澤さん)。

“ペンで足ツボもみ”を効かせるルール

(1) ペンかツボ押し棒とクリームを用意
(2) もむのは左足から
(3) 終わったら500mlの白湯を飲む

ダイエットに効く6大ゾーン

最初に泌尿器系を主とした「基本」の足ツボゾーンをもんで老廃物の排出機能を高めてから「お悩み別」のゾーンをもみ、最後に再び「基本」のゾーンへ。左足を終えたら右足をもむ。

基本・排出促進ゾーン
土踏まずから内くるぶしにかけて、「副腎」「腎臓」「尿管」「膀胱」「尿道・膣」と、排出に関わるツボが並ぶ。順番にもむと排出機能が高まる。

お悩み別 1・むくみ解消ゾーン
足の甲の内くるぶし側には「そけい部」と「下半身リンパ」のツボがある。ここをもむと老廃物の回収がスムーズになり、むくみが解消する。

お悩み別 2・下腹へこませゾーン
くるぶしの周辺にある「上半身リンパ」と「下半身リンパ」のツボの間を押して、リンパの流れを促すと、お腹まわりがスッキリ。

お悩み別 3・セルライト解消ゾーン
内分泌系に作用するひざ裏をもむことでホルモンバランスが整う。セルライトの原因になる下半身の老廃物が流れやすくなる。

お悩み別 4・冷え解消ゾーン
小指と薬指の付け根にある「耳」のツボとその周辺をもむと、自律神経の働きが整う。血行も良くなって、手足の冷えが改善する。

お悩み別 5・ヒップアップゾーン
かかとの「尾骨」と「生殖腺」のツボをもむと、骨盤のゆがみがとれてお尻が上がる。「かかとのカサカサはもれなくお尻が垂れているサイン」(近澤さん)。

「基本の足ツボもみ」

(1) 「副腎」のツボを押す
人さし指と中指の間から下に向かって押し進めると、ガクッとくぼむ場所がある。そこからペンを半分内側にずらしたところを、甲に向かって押す。チカッとする痛みを感じるところが「副腎」のツボ。

(2) 「腎臓」から「尿管」のツボをもむ
足の中央のくぼみが「腎臓」のツボ。直径4cmくらいの範囲をペンを上下に動かしてもむ。3カ所×3回。続いて、「尿管」のツボをゆっくりもみ進める。腎臓から内くるぶしに向かうラインをゆっくりスライドさせながらもんでいく。

(3) 「膀胱」のツボをもむ
「膀胱」のツボは、くるぶしの下の少し膨らんだ部分。膨らみをつぶすようにペンを上下に動かしてもむ。

(4) 「尿道・膣」のツボをもむ
「尿道・膣」のツボは、「膀胱」のツボとかかとの骨の上端をつなぐラインにある。ここをゆっくりスライドさせながらもみ進める。

この人に聞きました
近澤愛沙さん
Ohanaオーナー
自らの甲状腺がん発症をきっかけに若石健康法の足もみに出合う。以来、研究を重ね、独自の足もみ法を考案。名古屋市内でサロン「Ohana」を開業するほか、足もみセミナーも行う。2016年2月には東京店をオープン予定。近著は『元気回復 足もみ力』(ワニブックス)。

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変更履歴:プロフィール欄を一部変更いたしました(2016年1月19日)