part 2*パネルディスカッション
地場の名門とグローバル企業の「成果を上げた取り組み」から学ぶ

日産自動車 ダイバーシティ<br>ディベロップメント オフィス室長<br>小林千恵さん
日産自動車 ダイバーシティ
ディベロップメント オフィス室長
小林千恵さん
ふくや 支援部<br>人事課 課長<br>山中崇彦さん
ふくや 支援部
人事課 課長
山中崇彦さん
テレワークマネジメント<br>マネージャー シニアコンサルタント<br>鵜澤純子さん
テレワークマネジメント
マネージャー シニアコンサルタント
鵜澤純子さん

 スーパーフレックスや誰でも在宅、ファミリーサポート休暇など大胆な施策を打ち出す日産自動車。同社の小林千恵さんは「“本社系”の部門が先行しすぎるのは避けたい」と考えた。あえて導入が難しそうな生産・開発部門から推進し、事例を紹介。

 活用促進に効果があったと振り返る。ふくやの山中崇彦さんが語る同社の施策は、「従業員の7割が女性」という社内事情から生まれた。同社では育児休業から復帰する女性に対して、6通りの勤務体系を用意している。「会社があなたのためにできるのは、ここまで」と上限を示し、社員に主体的に働き方を選んでもらうのが狙いだ。

ディスカッションは日経BPヒット総合研究所長の麓幸子が司会を務めた
ディスカッションは日経BPヒット総合研究所長の麓幸子が司会を務めた

日産自動車
基本方針「ハッピー8」の提示
「1日のうち仕事に使えるのは8時間」という方針を示し、能率的な働き方を促した。
「WLM」(ワーク・ライフ・マネジメント)の提唱
仕事に意欲的に取り組むためにも、「仕事以外」の時間を充実させることの重要性を訴求。

ふくや
6通りの「選択肢」の提示
社員は、1日の勤務時間と土日出勤の可否を組み合わせ6通りから勤務体系を自分で選ぶ。
ヒアリングの充実度向上
「複数回実施」「夫婦で参加」という基本ルールで面談を行い、意思決定の材料にする。

「新しい働き方」を加速させるツールのサプライヤーも集結

 会場には、フォーラムの趣旨に賛同するツールサプライヤー5社(サイボウズ、シスコシステムズ、テレワークマネジメント、日本マイクロソフト/ソフトバンク・テクノロジー、パナソニックソリューションテクノロジー)がブースを出展。イベント終了後も、在宅勤務やウェブ会議を円滑に進めるためのツールやサービスに高い関心をもつ参加者が列をなし、終了時間を過ぎても途切れなかった。

協力:福岡市
写真/林田大輔