「ハロウィン」の次なる人気イベントになりそうなのは…

 今後、「ハロウィン」の経済効果はどうなっていくでしょうか。 「バレンタインデー」「クリスマス」と比較して分析していきましょう。まずは、主な対象となる「人」で考えてみます。

●「バレンタインデー」の対象:恋人、職場の同僚

●「ハロウィン」の対象:友人、家族、恋人、職場の同僚

●「クリスマス」の対象:恋人、家族、友人

 次に、消費する「物」を見てみると、

●「バレンタインデー」:食品(チョコレート)

●「ハロウィン」:グッズ、食品(お菓子、お酒などパーティー用のもの、料理など)、コスチューム

●「クリスマス」:グッズ、食品(ケーキ、、お酒などパーティー用のもの)、プレゼント用の商品(宝飾品なども)

 この通り、「ハロウィン」は「クリスマス」に似ています。

 「ハロウィン」で主に消費されるのは、コスチューム、料理、お菓子、お酒、装飾品等ですが、注目すべきは、消費する「物」自体は、それほど高価ではないことです。「バレンタインデー」や「クリスマス」は、プレゼントにかけるお金、食事をする場所など、普段よりも特別感を演出するために、どうしても消費する物やサービスの「単価」は高くなります。

 市場規模というのは、「単価×個数」の総計なので、「普段よりも高価な商品を購入する」「プレゼントする」というファクターがあれば、「ハロウィン」の経済効果は、「クリスマス」に限りなく近づいていくでしょう。

 さて、来年のハロウィンはどこまで伸びるでしょうか。そして、ハロウィンの次に新たに盛り上がるイベントは何でしょうか。ディズニーのイベントには、「イースター」もあるようですが…。

著者プロフィル
株式会社 Money&You代表取締役社長。日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)。ファイナンシャルプランナー(AFP)
頼藤太希
1985年・千葉県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、アメリカンファミリー生命保険会社・資産運用リスク管理部にて、金融工学およびExcel・VBAを駆使したリスク管理業務に6年間従事。その後、2015年に株式会社 Money&Youを創業、「お金と向き合う」をサポートする事業を展開している。女性向けサービスである、一生涯の「お金の相談パートナー」が見つかる場『FP Cafe』を運営。また、若手経済アナリストとして活躍し、元気でモチベーションが高まる講演には定評がある。オリコンなどのメディアにて投資に関するコラム連載、「FX 完全ガイド」(晋遊舎)執筆協力など。


株式会社 Money&You取締役。ファイナンシャルプランナー(CFPR)
高山一恵
1974年・東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。2005年に女性向けFPオフィス、株式会社エフピーウーマンを設立、10年間取締役を務め退任。2015年に株式会社 Money&You 取締役。女性向けサービスである、一生涯の「お金の相談パートナー」が見つかる場『FP Cafe』の事業に注力。また、全国で講演活動、執筆活動、相談業務を行っている。明るく、親しみやすい性格を活かした解説や講演には定評がある。「パートナーに左右されない自分軸足マネープラン」(日本法令)、「35歳までにはぜったい知っておきたいお金のきほん」(アスペクト)などお金の分野での著書は数十冊に及ぶ。

写真:kenken/PIXTA