「将来の人生をより充実させ、楽しむためのもの」が投資。投資に興味はあるけれど、まだ一歩踏み出せていな

い人、また、投資は始めているけれど、「自分のやり方で大丈夫かな」と考える投資中級者が、お金にまつわる

知識が盛りだくさんの「マネー美人のための資産形成セミナー2015」に集まった。

投資に関心を持つ人が飛躍的に増えている

<b>生活経済ジャーナリスト<br> ファイナンシャルプランナー<br> <span class="size14">和泉昭子</span>さん</b><br> 大学卒業後、出版社、放送局を経て、フリーのキャスターに。1995年CFP®取得後、現職。メディア出演や講演活動、個人相談などを通じて、マネー、キャリア、コミュニケーションに関する情報を発信。著書は『出費癖がみるみるなおる!お金が貯まる手帳術』(メディアファクトリー)など多数。
生活経済ジャーナリスト
ファイナンシャルプランナー
和泉昭子さん

大学卒業後、出版社、放送局を経て、フリーのキャスターに。1995年CFP®取得後、現職。メディア出演や講演活動、個人相談などを通じて、マネー、キャリア、コミュニケーションに関する情報を発信。著書は『出費癖がみるみるなおる!お金が貯まる手帳術』(メディアファクトリー)など多数。

 毎年、定員以上の読者が詰めかけ大好評の「マネー美人のための資産形成セミナー」。2015年も、大阪、東京の両会場とも、「夢を叶えたい」と考える多くの女性が集り、うなずきながら真剣にメモを取る姿があちこちで見られた。

 まずは、生活経済ジャーナリストでファイナンシャルプランナーの和泉昭子さんの基調講演から第一部がスタート。

 さまざまな情報が飛び交い、めまぐるしく経済環境が変化する現代。こんな時代においては「マネーの知恵は生きる力」と和泉さん。

 そして、「2015年は、後から振り返れば、“投資に関心を持つ人が急激に増えた年”と言われるようになるのではないか」と語る。このセミナーにも平日の夜の開催にもかかわらず、多くの働く女性が参加したことを見ても、実感として感じることができるだろう。

 その背景には、やはり老後の不安が大きいという。2015年から導入された、「マクロ経済スライド」はこれまで賃金や物価の上昇に合わせて見直されていた年金の給付水準を自動的に抑制する仕組み。今の20代~30の女性たちが年金をもらうころには、年金の価値は現在の8割程度に目減りするだろうと予測されている。また、高齢化が進む日本では、とくに女性は長生きする傾向にある。「現在約48%、つまり約半分の女性は、90歳まで生きるので、95歳ないしは100歳までの人生設計をしたほうがいい」という和泉さん。

 長い人生を豊かに、自分らしく生きるためには、一生懸命働くばかりでなく、お金にも働いてもらうことが非常に大切だということが改めて分かった。

社会の流れに関心を持ち、考えることが大切

 <b>大和証券投資信託委託株式会社<br> ファンド・プロモーション部<br> ディレクティブ・プレゼンター<br> <span class="size14">秋元幸江</span>さん</b><br> 1990年大和証券入社。支店で個人営業、プライベートバンキング部での上場企業役員中心の富裕層の資産運用に携わる。2005年大和証券投資信託委託入社。現職のファンド・プロモーション部にて、証券・銀行への販売支援のため、大規模なセミナーや研修を通じて投資の普及・拡大に努める。
大和証券投資信託委託株式会社
ファンド・プロモーション部
ディレクティブ・プレゼンター
秋元幸江さん

1990年大和証券入社。支店で個人営業、プライベートバンキング部での上場企業役員中心の富裕層の資産運用に携わる。2005年大和証券投資信託委託入社。現職のファンド・プロモーション部にて、証券・銀行への販売支援のため、大規模なセミナーや研修を通じて投資の普及・拡大に努める。

 では、具体的にどうやってお金に働いてもらい、お金を育てていけばいいのだろうか。第一部から引き続き和泉昭子さんと、大和投資信託ファンド・プロモーション部ディレクティブ・プレゼンターの秋元幸江さんにもご登場いただき、参加者の質問に答えながら進める第二部が始まった。

 まず、マネー初心者からの「忙しい女性が、効率的に資産運用の情報を得るには、どうしたらいいでしょう」という質問に、「ニュースなどを見ることは、もちろん大切。でも、“外国人観光客が増えて爆買いをしている”と聞いたら、その製品をつくっている会社の売り上げはどうか、と一歩踏み込んで考えてみることが大切」と答える秋元さん。

 和泉さんも「俳優の福山雅治さんの結婚のニュースは、ショックを受けた女性も多かったと思う(笑)。でも、そんなときも“じゃあ、所属事務所の株価はどうなるのだろう”と、そのニュースから発展する経済の状況を想像してみてほしい」という。