今、働き女子の間で『あさが来た』が人気沸騰中! 時代の荒波をしなやかに乗り越えて数々の偉業を成し遂げる主人公・あさのパワーといい、あさを取り囲む魅力的な面々といい、朝を迎えるのが楽しみな、極上の“朝ドラ”に迫ります。

『あさが来た』を見るとなぜ朝から元気になれるのか

 「朝から元気が出る」「男社会のなかで頑張る主人公に共感」「男性陣が色っぽい!」。今、働き女子の心をわしづかみにしているのが、絶好調のNHK連続テレビ小説『あさが来た』だ。

 波瑠さんが演じる主人公・白岡あさのモデルは、幕末から明治にかけての激動の時代を駆け抜けた“明治の女傑”広岡浅子。自ら炭鉱開発を手掛け、銀行や生命保険会社を創業、日本初の女子大学創立にも尽力した、女性実業家のパイオニア的存在だ。

 というと、いかに強くたくましい女性かと思いきや、このドラマの最大の見どころは、数多くの偉業を成し遂げていくあさがスーパーガールではないというところだ。あさは、一本気な性格で芯が強く、夫よりも商売上手。しかしいわゆる“男勝りな女”ではない。明るくしなやかで、女性ならではの柔らかな心を持ち、「お家のため」「家族のため」「社会のため」と、いつも誰かの幸せを願って、それをかなえるために奔走する。その生き生きとした姿がまぶしい。

 この脚本を手がける大森美香さん自身もワーキングマザー。「男社会のなかでどうしたら働く女性は生きやすくなるか。これは昔も今も不変のテーマ。男と張り合うのではなく、しなやかに生き抜く女性でありたいという願いを込めた」と語る。大森さんの働く女性へのエールこそ、ドラマの根幹をなす。

 物語では、あさが嫁いだ白岡家、姉・はつが嫁いだ眉山家の夫婦愛も見どころのひとつ。なかでも、玉木宏さん演じる夫・新次郎をはじめとするイケメン男性陣が実に魅力的!

 夫・新次郎は豪商の道楽息子で仕事は二の次。だが、あさの悩みにはいつも優しく耳を傾け、見守ってくれる。仕事に理解があって、優しくて、色っぽくて。まさに「こんな夫だったら」と妄想をかき立ててくれる。

 このドラマには働き女子が共感できるエッセンスが詰まっている。今から見始めても大丈夫! 明日から『あさが来た』で、元気な朝を迎えよう。

◆連続テレビ小説
『あさが来た』http://www.nhk.or.jp/asagakita/
毎週月~土・朝8:00~(NHK総合ほか)
原案……古川智映子
 『小説 土佐堀川』
脚本……大森美香
音楽……林ゆうき
ヒロイン……波瑠