■気付くとセカンドポジションに甘んじているあなたへ

――夢のスケジュール帳を埋めてばかりでは、現実は伴ってこない、ということですね。アラサー・アラフォーの結婚願望はあっても実現に至っていない女子の抱える問題には、ほかにどんなものがあるでしょうか?

「クロ女子白書」では、KENJIさんが女子たちの本音を引き出し、黒瀬さんと女性ゲストが別室でモニタリングする。
「クロ女子白書」では、KENJIさんが女子たちの本音を引き出し、黒瀬さんと女性ゲストが別室でモニタリングする。

KENJI セカンドポジションになってしまう女性っていますよね。彼女たちには、残念ながらそれなりの理由があるなと感じられることが多いんですよ。

 まず既婚者や彼女持ちの人ばかりを好きになってしまう。でもそれでいいの、彼が振り向いてくれさえすれば、という。

黒瀬 けっこうきれいな女性も多いんですけれどね。それって一種の性癖みたいなものなの? 「セカンドポジションでもいいから彼を愛しているの」って悲劇のヒロイン状態なのに「そうじゃない。私は幸せ」みたいな顔をしているじゃないですか。

KENJI セカポジになる気はないけれど、気付いたらなってる、っていうパターンもあります。

 既婚者の醸し出す余裕って、実は背景に家庭があるからこそ成り立っているものなのに、そこに魅かれてしまう。気付いたらセカポジに甘んじている。

黒瀬 そうそう、既婚男性ってガツガツしてないんだよね

――セカンドポジションの子が「しわひとつない真っ白なシャツをきちんと着こなす、彼の清潔感が素敵!」なんて思っている。でもそのシャツは毎日奥さんがアイロンをかけているものなんですよ、っていう(笑)。そういった女子にアドバイスするとすれば?

KENJI 「自分を客観視しなさい」ということですね。いい男、いい結婚を寄せつけたいなら、まず自分がそれに見合う女性にならなければ。自分のことを客観的に見て、自分の価値を的確にとらえることができていないから、上ばかりを見てしまう。理想の人を夢見続けていたら、気付けばアラフォー、なんてことに。

 もちろん、結婚がすべてではありません。

 でも結婚したい、という願望があるのならば、それに対して、ではあなたはどういう努力をしているの? ということなんです。

 着飾って外見を取り繕うばかりで中身が追いついてきていない、“心の栄養失調”に陥っている女性が多いですね。でもね、ホンモノの殿方には、それはたやすく見透かされてしまうのですよ。

 ホンモノの人は、ホンモノを知っている。そしてニセモノも知っている。

 ニセモノしか知らない人は、ニセモノしか知らない。

黒瀬 グルメ通の言葉だ……。

KENJI あらま、たしかにいっしょだわ! びっくりした。共通の真理なんですね。

■焦りを認めたうえで、とにかく動く!

――結婚ってあくまでも「手段」にすぎないのに「目的」化してしまっている人が多いようにも感じます。そんな人ほど焦りすぎて悪循環に陥っている。適度に肩の力を抜いたほうが、物事って意外とうまくまわるのではないでしょうか。

黒瀬 でも焦るな、と言っても難しいでしょうからね。結婚したいのならば、自分の焦りを認めた上で、とにかく行動したほうがいいのでは。あれこれ考えるよりも、動けばそれだけで焦りが解消される面も大きいと思うんですよね。

 そもそも結婚って無理にするものではない。年齢がどうのでもなく、しないならしないでもかまわないと僕は思うんです。

――ただ子どもがほしいから、という願望との狭間で悩む女性は多くいます。

黒瀬 やはりそこが大きいんでしょうね。気がかりは、きっと妊娠・出産の面なんでしょう。

 出会いの場を広げる、という意味では、見合いって手もあるんじゃない? って思いますけどね。

KENJI ただね、「子どもがほしい」から「結婚したい」。子どもがほしいのは事実なんでしょうけれど、突きつめると、実は「居場所がほしい」だけなんじゃない? って思うケースがあります。孤独が嫌、さみしい、ペットに愛情を注ぐことで孤独感を紛らわせている、なかには孤独死への不安を訴える声まで聞かれますよ。