今年に入ってから大人気なのが「スティックオープンサンド」。食べやすさ、見た目のかわいさ、そして簡単さの三拍子で、女子のハートをわしづかみ! 具材を変えると大人テイストにもなり、みんなで楽しむことができます。ホームパーティーにも出番が多そうなレシピをご紹介!

 とにかく今年に入ってから「スティックオープンサンド」が大人気です。パンを3~4等分してトースト。上にバターやマヨネーズ、生クリームなどを塗って好きな具材を並べれば完成というお手軽オープンサンドなのです。

 たぶん、「こばへんの連載ってパンネタが多くね?」なんて思っている読者の皆様方も多かろうと思いますが、それはしょうがないんですよ。なにがしょうがないって、女性に人気が出るものは、基本的にかわいくなくちゃあダメなんですよ。かわいいからシェアしたくなる。シェアするから流行るんですな。

 そういう意味ではパンというのは誰がなんと言おうとかわいいんです。お茶わんによそった白いご飯はおいしいけれど、パンのかわいさには到底かないませんよ。

山本ゆりさんのスティックサンド。ベーコンとゆで卵、ツナときゅうり、トマトとツナ、くるみとチョコレートソース。どれも簡単なのに見た目かわいくてしかもおいしい!!
山本ゆりさんのスティックサンド。ベーコンとゆで卵、ツナときゅうり、トマトとツナ、くるみとチョコレートソース。どれも簡単なのに見た目かわいくてしかもおいしい!!

 でも、そんなパンの中でもかわいさを競う総選挙をしたならば、絶対にセンターを取れないのが食パンです。バゲットやクロワッサンや丸パンのかわいさに比べたら、ちょっと垢抜けないのが食パン。しかしですよ、今回ご紹介するスティックオープンサンドの魔術をかけたならば、あら不思議、一気にインスタグラム(Instagram:写真共有SNSサイト)でも大人気のアイドルフードになってしまうんです。

 著書『syunkonカフェごはん』(宝島社)シリーズが累計なんと350万部を超える大人気ブロガーにして料理コラムニストの山本ゆりさんは、スティックオープンサンドの人気をこう見ています。

 「やっぱり見た目でしょうね。食パンのくせにこんなにかわいくなるのは確かにいいかなと思いました。一度に3~4個違う味を楽しめるから、ちょこちょこ食べたい女性に人気なんでしょうね」(山本ゆりさん)

 ブログにスティックオープンサンドを紹介したときには、さぞかし反響が大きかったのではないでしょうか。

 「ブログに載せたことないんです……だって、面倒くさいし材料あまりますもんー」

 えーーー!! いや、でもそんな山本ゆりさんですが9月30日に僕のいる扶桑社から出版する初のエッセイ集『syunkonカフェ雑記 クリームシチュウはごはんにあうか否かなど』では、しっかりスティックオープンサンドのレシピを載せているようです。

 「デトックスウォーターとか塩レモンとか、流行に全然ついていけない私でも、これはいいなーと思いました。手間の割に達成感と見栄えがするし、安いので」

 そうなんです。山本ゆりさんのすごいところは、いつもどこにでもある身近な食材だけを使って、誰でも簡単につくれるものだけを、めちゃくちゃ笑える文章とともに紹介しているところなのですが(先に紹介したエッセイ集は、その面白くて、心に響くエッセイをおいしいレシピとともにまとめた一冊です、宣伝すみません)、スティックオープンサンドはそのお眼鏡にばっちりかなったわけですよ。かわいくて、簡単で手間なく、しかも食パンと家にある食材でできるから安い。

 しかも、食べてみるとわかりますがとっても食べやすい。オープンサンドって見栄えはいいけど食べるときに具がぼろぼろ落ちてすごく汚くなるじゃないですか。それがない。まさに主婦に人気の出る要素が詰まっているのです!