次は、京都・祇園生まれの人気高級デニッシュ食パン「MIYABI(ミヤビ)」を使ったハニートースト。MIYABIは、約30年前に京都・祇園のパン職人が「クロワッサン」のような食パンをイメージして考案。通常の食パンが4~5時間でできるところ、10時間~11時間かけて焼き上げることで、外はサクサク、中はしっとりした食感を実現。毎月献上されている宮家献上品でもある。

 そんなMIYABIを使った「ハニートースト」が楽しめるのが「MIYABI CAFE(ミヤビカフェ)」。昨年12月の神戸・三宮店に続き、今年4月には東京1号店として浅草橋店が、6月には神奈川・橋本店がオープンした。

 ハニートーストは、MIYABIの中身をくりぬいて一口サイズに切り軽くトーストし、甘さひかえめのホイップクリームやバニラアイスと一緒にのせ、上からはちみつがたっぷりかけてある。くりぬいて器にした外側の皮もオーブンでカリッとトーストしてあり、ほんのり甘いバターリッチなデニッシュと、たっぷりかかったハチミツのハーモニーがたまらない。

「MIYABI」を1/2斤も使った「ハニートースト」(700円税込)。外はサクサク、中はしっとりした食感が絶品。
「MIYABI」を1/2斤も使った「ハニートースト」(700円税込)。外はサクサク、中はしっとりした食感が絶品。

 MIYABI CAFE浅草橋店では、多い時は、一日に約100個のハニートーストが売れるそうで、4月のオープン日には、開店前の朝6時から300人もの人が行列を作って話題になった。「ハニートーストはボリューミーなので、お腹をすかせて来てくださいね。ご夫婦やカップルなど、お二人でのシェアもおすすめです」とミヤビカフェ開発担当統括責任者の加瀬純さん。女性客が中心だが、トレンドに敏感でコーヒーに合うスイーツ好きな男性客も多いそう。

 最後はパンケーキの超進化形。東京・豊洲と横浜に店舗を展開する「Butter Premium」が提供しているのは、3種のスイーツ(パンケーキ×フレンチトースト×パイ)を掛け合わせた「ウルトラハイブリッドパンケーキ」だ。

「旬の苺とベリーのフレンチパンケーキ パイ包み焼き」(1490円税込)。苺やベリーの甘酸っぱさと生クリームやカスタードのやさしい甘味で最後まで楽しめる。
「旬の苺とベリーのフレンチパンケーキ パイ包み焼き」(1490円税込)。苺やベリーの甘酸っぱさと生クリームやカスタードのやさしい甘味で最後まで楽しめる。
モンブラン+マロンパイのスペシャルメニュー「モンブランとバニラアイスのミルフィーユパンケーキ」(1490円税込)。パイの中にパンケーキと栗を入れて焼き上げ、上にバニラアイスをのせ、マロンクリームを巻き上げた一品。秋の期間限定メニュー。11月末まで販売。
モンブラン+マロンパイのスペシャルメニュー「モンブランとバニラアイスのミルフィーユパンケーキ」(1490円税込)。パイの中にパンケーキと栗を入れて焼き上げ、上にバニラアイスをのせ、マロンクリームを巻き上げた一品。秋の期間限定メニュー。11月末まで販売。

 3種の掛け合わせ方は次のとおり。(1)パンケーキ2枚を焼き上げる、(2)2枚のパンケーキをフレンチトーストのように自家製アパレイユにたっぷり浸す、(3)メニューに応じた具材(苺とベリーならクリームチーズ、モンブランなら栗まるごと1個)を2枚のパンケーキでサンドしてパイで包み、オーブンで焼き上げれば完成!

 「最近2種のスイーツを掛け合わせたハイブリッドスイーツが話題ですが、これを超えるものはできないかと考えたのが、このウルトラハイブリッドスイーツです。世の中にない新たなパンケーキを開発できたと思います」と同店広報の流田直子さん。ターゲットは20代~40代の女性やファミリーなど。新感覚の味わいをぜひチェックしてみよう。

 パンケーキ以外にも続々登場している注目の粉ものスイーツ。食欲の秋、あなたならどれからチェックしたいですか?

取材・文=GreenCreate