“おしゃれは足元から”と言われ、履く人のパーソナリティーが映し出されるという靴は、ファッションアイテムの中でもとりわけ重視される存在です。とはいえ、見栄えにばかりこだわって履き心地の悪さに耐えるのはつらいもの。では、靴選びのプロ・シューフィッターさんに教えてもらおう! 読者エディターとともに、「正しい靴の選び方」をレクチャーしてもらいました。

 …ある日の読者エディター会議の一幕。みなさんにお仕事靴に関する悩みについて聞いてみました。

  「ヒールが壊れにくい、強い靴が欲しい」
 ⇒外出の多いAさんは、修理に頻繁に出す必要がないものがいいそうです。

「インソールがしっかりしていてヒールの低い、展示会会場で動き回っても疲れないような靴が理想」
 ⇒立ち仕事の多いWさんは、足が疲れない設計の靴を探しているそう。

「“疲れない”をうたっているパンプスはいろいろ見るけど、デザインで満足しない」
 ⇒かわいさ重視の靴を好むNさんは、履きやすさよりもデザインを重視するそう。

「サイズが合うと思って選んだ靴でも、脱げてしまう」
 ⇒幅広の足のSさん、ぴったりフィットする靴になかなか巡り合えないそう。

 みなさん、いろいろ悩みは尽きないようです。そこで、いわゆる「機能性シューズ」、履きやすさや足の健康を考慮して設計された靴を試してもらいました。

疲れにくい設計のヒール高9cmのブーティー
足の負担を減らすパッド、かかとの安定感を得られるホールド設計が特徴だそうです(ベネビス、1万6900円・税別)
「9cmという高さを感じさせず、これなら疲れにくそう」
「機能性シューズという印象が強くなくて、選びやすそう」
かかとにうるおい効果を施した夏用パンプス
かかとのカサカサが気になる素足を守る、保水力を高めた足裏・かかと加工のパンプス(ベネビス、取扱い終了、参考価格8900円・税別)
「明るいブルーが差し色になるのがいい」
「本当にかかとがツルツルになるのか試してみたかった」
「この靴は素足にしっくりくる」

 思い思いに靴をチェックする一同。「機能性シューズを選べば、足の疲れは軽減できるかも」とうなづく一方、「やっぱり、自分の足にぴったりフィットする靴の探し方は分からない!」 という結論に。

 そこで、読者エディターの代表が、靴の選び方についてシューフィッターに直撃する取材を敢行! 読者エディター会議で機能性シューズを貸し出してくれたベルメゾンのシューズブランド「ベネビス」から、シューフィッターとして活躍する川端邦明さんが出向いてレクチャーしてくれました。