バルに揃う良質な日本ワインを片手にハッピーな宴を

 日本ワインの魅力を教わったところで早速、そのおいしさを体感してみましょう。「シャトー・メルシャン トーキョー・ゲスト・バル」には常時、20種以上の日本ワインがスタンバイ。ワインとのマリアージュを考慮した、バリエーション豊富なフードメニューとともに堪能することができます。

 たくさんのワインが揃うだけにセレクトに迷ってしまいそうですが、そんなときは気負わずソムリエにたずねてみればいいとのこと。

 「求めているワインのイメージを教えていただければ、オススメを見立てることができますよ。『甘いワインがいい』『軽い飲み口のものがいい』といった感覚的なリクエストのほか、『どんな料理と合わせて飲みたいのか』『どんな気分で飲みたいのか』というご希望でも、なんでも構いません。思いのままにヒントを伝えてくださいね」と寺中さん。

 魚料理には白ワイン、肉料理には赤ワインを……といった固定概念に捉われる必要もありません。ソムリエの力を借りて、今の自分にぴったりなワインを自在に選べばいいのです。

 この日は、イチオシのワインと料理をいただくことに。最初のワインは「勝沼のあわ」。山梨県甲州市勝沼地区で生産された甲州ブドウのスパークリングワインです。読者エディターの吉本さんは、グラスを傾けながら「さわやかで飲みやすいですね」と笑顔に。このワインと相性がいい「朝採れ 三浦野菜のバーニャカウダ」を合わせていただきます。

スパークリングワインは「勝沼のあわ」「長野のあわ」のほか、味わいに個性があるもの数種を常備しています。
スパークリングワインは「勝沼のあわ」「長野のあわ」のほか、味わいに個性があるもの数種を常備しています。

 続いて、希少限定品である「マリコ・ヴィンヤード シャルドネ」。華やかな香りとしっかりとした果実味のコントラストを堪能できるこの一杯をいただいた後は、「メルロー飲み比べセット」にも挑戦。3種のメルローを味わいます。「やわらかな風味の『安曇野メルロー』、力強さを感じさせる『マリコ・ヴィンヤード メルロー』、エレガントさ漂う『長野メルロー』。一度に飲み比べるからこそ、味や香りの差が際立って感じられるはず」(寺中さん)。

 吉本さんは「3つ並べてみると色の違いにも気がつくし、口にするうち味や香りの個性も浮き彫りになってくる。ついつい飲み過ぎてしまいそうですが、複数のワインを同時に飲むことでより奥深さを感じられますね。」と、上機嫌で飲みほしていきます。

旅行先などでワイナリーをめぐるのが好きだという吉本さん。シャトー・メルシャンのワイナリー訪問者数は、2010年には約5万人だったが現在では約10万人にまで伸びており、女性の訪問者も年々増加しているそう。
旅行先などでワイナリーをめぐるのが好きだという吉本さん。シャトー・メルシャンのワイナリー訪問者数は、2010年には約5万人だったが現在では約10万人にまで伸びており、女性の訪問者も年々増加しているそう。
旅行先などでワイナリーをめぐるのが好きだという吉本さん。シャトー・メルシャンのワイナリー訪問者数は、2010年には約5万人だったが現在では約10万人にまで伸びており、女性の訪問者も年々増加しているそう。
「フランス産 鴨胸肉のロースト 柿のマリネ添え 3種のベリーのソース」は、11月21日まで開催されている“秋色ハーベストフェア”の限定メニュー。「メルロー飲み比べセット」と合わせて、おいしくいただきました。
「フランス産 鴨胸肉のロースト 柿のマリネ添え 3種のベリーのソース」は、11月21日まで開催されている“秋色ハーベストフェア”の限定メニュー。「メルロー飲み比べセット」と合わせて、おいしくいただきました。

 「繊細でスッキリとした味わいは、日本ワインならではの特徴なのでしょうか。どのワインも口当たりがよくて飲みやすかったです」と吉本さん。その味わいだけでなく、店頭で教えてもらえる各種ワインの知識やワイナリーの情報にも興味津々の様子。

 店内には、日本ワインと料理に舌鼓をうちながら和気あいあいと語らう女性客がたくさん。感性豊かな女性たちの心をとらえる日本ワインは、もはや一過性のブームではなく、日本の食文化の一端を担う定番となりつつあるようです。

バターナッツと呼ばれるカボチャや岩手産の佐助豚を使用した「本日のシェフ特製キッシュ」のほか、「カマンベールチーズ」「海老&アスパラガス」の串揚げなどを堪能。「鱧とユリ根のフリット タプナードソース」は、“秋色ハーベストフェア”の限定メニュー。
バターナッツと呼ばれるカボチャや岩手産の佐助豚を使用した「本日のシェフ特製キッシュ」のほか、「カマンベールチーズ」「海老&アスパラガス」の串揚げなどを堪能。「鱧とユリ根のフリット タプナードソース」は、“秋色ハーベストフェア”の限定メニュー。

取材・文/西門 和美