いろんな塩おにぎりを作って楽しむ

玉藻塩
玉藻塩

 まずは、「玉藻塩」。新潟県の名勝・笹川流れの海水を取水し、同じく製塩所の目の前で収穫された玉藻(ホンダワラ)と一緒に煮込んで煮詰め、海藻のエキスを結晶の中に閉じ込めた海水塩です。茶色の色は海藻の茶色です。旨味が豊富で、しょっぱさはまろやか。この塩で握ると旨味が付加されるので、旨味の強い塩おにぎりができあがります。冷めても旨味が落ちないので、ピクニックに持っていくのにピッタリです!

石垣の塩
石垣の塩

 「石垣の塩」は、沖縄県の石垣島、ラムサール条約で保護されている名蔵湾沖合から海水を取水して、逆浸透膜で濃縮し、蒸気で蒸すような方法によって低温で火を加えて結晶させた海水塩です。まろやかで、かどのないしょっぱさで、上品な甘さがあります。お米の甘味と同化して、甘味の強いおにぎりができあがります。優しい味なので、オフィスのお弁当にいいと思います。

海みたま(うみたま) 桜色
海みたま(うみたま) 桜色

 「海みたま(うみたま) 桜色」は、宮崎県延岡市で生産される海水塩を、地元北浦の梅を漬けて作った梅酢で染めた、淡いピンク色が美しい味付きの塩です。しょっぱさはまろやかで、爽(さわ)やかな梅の甘酸っぱさが特徴です。この塩で握れば、梅干しを入れなくてもおいしい梅味のおにぎりの出来上がり! お米の中にほんのりピンク色のこの塩が見えるのも、ちょっとかわいらしいです。持ち寄りパーティーの時なんかに持っていくと、華やかで喜ばれます。

伊江島のだし塩
伊江島のだし塩

 「伊江島の荒波 だし塩」は、沖縄県の伊江島で、塩づくりもしながら居酒屋を経営し、さらに黒糖づくりも行うパワフルな70歳半ばのおじいが作り出す味付きの塩です。琉球石灰岩(カルシウム層)を通った地下水が海底から湧き出るスポットで取水して、そこに鰹節(かつおぶし)と昆布でだしを取り、玉ねぎやニンジン、にんにくを入れて調味しています。適度なしょっぱさとだしの濃厚な旨味、そしてニンニクと香味野菜の風味があるので、正直、なににつけてもおいしいです(笑)。BBQの時に、この塩おにぎりを焼いたら、男性陣はノックアウトされていました。

 次回は、ホームパーティーを盛り上げる、アッと驚く塩おにぎりレシピを教えていただきます。

■参考Webサイト:
一般社団法人おにぎり協会
クックパッド「おにぎりジャパン」公式キッチン

Profile
須田泰成(すだ・やすなり)
コメディライター/地域プロデューサー/著述家
1968年、大阪生まれ。全国の地域と文化をつなげる世田谷区経堂のイベント酒場「さばのゆ」代表。テレビ/ラジオ/WEBコンテンツや地域プロジェクトのプロデュース多数。著者に『モンティパイソン大全』(洋泉社)、絵本『きぼうのかんづめ』(ビーナイス)など。

(2015.11.05 CAMPANELLAより転載)

CAMPANELLA[カンパネラ]
読者にビジネス情報を提供してきた日経BP社と、ビールを始め数々のお酒や飲料・食文化を創造してきたアサヒビールが一緒になり、「人生を豊かにするクリエイティブ力=遊び力」が高まる話題をお届けします。仕事やオフに関わらず、話題の情報を発想の転換に役立つ情報を提供していきます。
<関連記事>
【旬缶12】寒さ厳しいこの季節、ししゃも缶詰を肴に飲もう!
【酒場でインバスケット】酒の飲み方に表れる仕事のスタイル
【イラスト日記】『マッサン』23週目 待てば海路の日和あり