女性活躍推進

 8月、企業に女性の登用を促す「女性活躍推進法」が成立しました。従業員301人以上の企業に対し、女性の採用比率や女性管理職比率の数値目標を定めるよう義務づけ、女性活躍を「見える化」することを目指す法律です。

 「女性が退職せずに結婚や育児をすることが普通になってきた(33歳)」という意見がある一方、「女性が働きやすい社会になったとは思わないし、賃金が上がった実感もない(33歳)」などの声も上がり、多くの働き女子が高い関心を持っているようです。

女性活躍推進法が制定されたこと。私自身、昨年結婚して働き方がかなり変化しました。これから子供が出来て育児をしながら社会復帰……という将来を考えると、果たして自分にできるのか、自分の会社でやっていけるのか、と非常に不安になります。政府の後押しは非常に有難いですが、言葉だけが一人歩きするのではなく、企業と結びついてしっかりバックアップして貰える体制作りに繋がることを期待して、2016年の施行を見守りたいと思っています。(28歳)

女性活躍推進法の制定。会社の人事部と経営企画部の担当者が急に女性対策と言い出したため。(年齢不明)

女性活躍推進の法律ができたこと。会社でも女性が昇級しやすく、また子育てしながら働いている人を応援する仕組みやサポートが整い、そういった先輩も増えてきた。自分のロールモデルになる人もできたこと。(33歳)

アベノミクスの一環として女性の活躍推進があったけれど、男性社会が根強い日本で、いくら政府が言ったって簡単に変わるわけがない。どんなに頑張ったって、どんなに長い間働いていたって「派遣の女の子」「契約社員の女の子」という見方である。(年齢不明)

番外編「女性活躍推進」以外にも、働く女性に関わるニュースが多かった年

 2015年は、「マタハラ裁判」や「資生堂ショック」、「派遣法改正」など、働く女性に関わりの深いニュースが大きくクローズアップされた年でもありました。また、川島なお美さんの逝去北斗晶さんの乳がん公表など、働きざかりの女性にとって気になる話題も。明るい話題ばかりではない中、ラグビー日本代表の活躍に勇気づけられた働き女子も少なくないようです。

〈マタハラ裁判〉

マタハラ裁判。妊娠を理由に降格された女性の裁判。私自身も同じ境遇にあい、裁判結果を興味深く見た。(年齢不明)

日本は働く女性に対して冷たい社会だということを、「マタハラ」など女性の雇用差別に関する裁判問題から感じた一年でした。裁判を起こすことなく泣き寝入りしている女性がたくさんいるのだろうと思います。(35歳)

マタハラ問題。日本は先進国の中でもまだまだ遅れている点が多く、北欧諸国など見習う点はとても多いと感じました。一方、何でも「ハラスメント」にしてしまう流行? のような風潮にも少し疑問を持ちます。(36歳)

〈女性芸能人の病気〉

働く年齢の乳がん患者の増加。もともと医療職で出産経験なしなどがリスクになることは知っていたけれど、北斗晶さんのニュースでより意識するようになった。(33歳)

川島なお美さんの胆管がんでの死去&北斗晶さんの乳がん発覚。誰でもなる病気だということをあらためて感じたのと、定期健診していても急成長するがんの恐怖を知りました。(27歳)

川島なお美さん逝去、北斗晶さんの乳がん治療のニュース。悲しく感じるとともに、仕事を優先にし検査、治療を後回しにしていると病は予想より早く進行していたりし、忙しいにかまけていてはいけないなと感じました。(34歳)

〈派遣法改正〉

派遣スタッフとして働いている私にとって、9月の派遣法改正は大きなニュースでした。どうしても企業側に有利、派遣労働者側に不利な法改正に思えてしまいます。今の職場の環境には満足していますが、今後の事を考えると早めに転職について考えていかないと……と思っています。(27歳)

〈資生堂ショック〉

資生堂ショック。平日昼シフト、時短勤務のママ社員の増加により一部女性社員の負担が重くなっており、均衡化の施策としては頷ける部分もあります。批判的な人は、ママ社員の負担分、夜シフト、休日専用の対応人員を追加すべきと考えているのでしょうか。資生堂を批判して終わっていては、何も進まないな、と思いました。(38歳)

資生堂ショック。日本では出産したら仕事を辞めてしまう人が多いけど、再就職のことも考えると、外国のようにそのまま働き続けたほうがいいと思います。子供のいる女性をサポートする代表とも言えた資生堂が、短時間勤務などを取得する社員を懸念するというのは、日本の未来はどうなってしまうのかと不安になりました。(28歳)

〈ラグビー日本代表の活躍〉

ラグビーのワールドカップで日本が南アフリカに勝利したこと。以前からラグビーファンで、日本代表が負け続ける試合を見ていたから、今年の躍進に驚きました。かつてないラグビーフィーバーが起きてすごく嬉しいです。(35歳)

ラグビーの五郎丸選手のご活躍とお決まりのポーズ。日本に元気と勇気を与えてくれたから。(33歳)