表情筋をゆるめるとほうれい線が消える!

 「ほお骨の周辺は、特に多くの表情筋が集まっている部分。これらが衰えると、皮膚を支えきれずに垂れ下がり、ほうれい線を深くしてしまいます」と村木さん。

 ブルドックのように垂れ下がってきたほおを改善したいなら、こうした筋肉をまんべんなくほぐして筋肉の弾力を取り戻し、肌の内側からふっくらリフトアップさせよう。

ほぐす・鍛える2ステップで立体的なほおに

 村木さんが薦めるほうれい線対策のひとつが、ほお全体の筋肉をほぐし、豊かな表情を引き出すセルフケア。目頭から斜め下に垂れ下がる「ゴルゴライン」も改善し、立体的なほおが復活する。

アプローチするのはココ!

 鼻の脇にある「上唇挙筋(じょうしんきょきん)・上唇鼻翼挙筋(じょうしんびよくきょきん)」、ほお骨からつながり、口角を引き上げるときに働く「大頬骨筋(だいきょうこつきん)・小頬骨筋(しょうきょうこつきん)」の硬直をほぐし、スムーズな動きを取り戻す。

小鼻の脇に人さし指の第一関節をつけ、骨に押し当てるように2cmほど左右に5回スライドさせて、目頭に向かって下から上へ4カ所ほぐす。さらに少し外側に位置をずらしながら、目尻の方まで縦4列に分けて、下から上にまんべんなくほぐしていく
小鼻の脇に人さし指の第一関節をつけ、骨に押し当てるように2cmほど左右に5回スライドさせて、目頭に向かって下から上へ4カ所ほぐす。さらに少し外側に位置をずらしながら、目尻の方まで縦4列に分けて、下から上にまんべんなくほぐしていく

(1)指の側面をスライドさせて筋肉をほぐす
小鼻の脇に人さし指の第一関節をつけ、骨に押し当てるように2cmほど左右に5回スライドさせてほぐす。目頭に向かって下から上に4カ所、さらに少し外に位置をずらしながら、目尻側まで縦4列、計16カ所で行う。

(2)筋肉をとらえ「えおえお」と口を動かす
人さし指と中指で小鼻の横を押さえ、指先で筋肉の動きを感じながら「えおえお」と口を大きく動かす。「え」では小鼻をふくらませて前歯をしっかり見せ、「お」では鼻の下を伸ばして、(1)と同様に16カ所で繰り返す。

 お風呂の中でも、テレビを見ながらのすき間時間でも、どこでも簡単にできるのも村木式のポイント。ぜひ毎日の習慣にしよう!


『整筋・顔体大全(せいきん・かおからだたいぜん)』
 著者:村木宏衣
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取材・文/オカモトノブコ 写真/稲垣純也 モデル/MIKA 筋肉CG制作/佐藤眞一(3D人体動画制作センター) スタイリング/椎野糸子 ヘア&メイク/依田陽子