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モデルMIKA デブと言われた過去とコロナうつを経て

コロナ禍でモデルの仕事が消え、大切な家族も亡くした 「自分を見失うどん底」から奮起

doors世代の起業家たちは、いつ事業のアイデアを考え、どうやって起業までたどり着いたのか。何につまずき、何が転機となったのか。起業の先にどんなドアを開こうとしているのか。さまざまなフェーズに立っている注目の起業家や事業を立ち上げたdoors世代を取材する連載「起業 NEXT doors」。今回は、モデルとして活躍しながら、ロースイーツブランド「Vian」をローンチし、パティシエとしての新しいキャリアのスタートを切ったMIKAさんに話を聞いた。

モデルMIKA デブと言われた過去とコロナうつを経て ←今回はココ
モデルMIKA ロースイーツパティシエを目指した理由

 暗闇ボクシングジムのb-monsterをはじめ、NIKE、adidas、UNDER ARMOUR、ユニクロなど、世界的なスポーツブランドのモデルを務め、キャリアを築いてきたMIKAさん。モデルとして順風満帆に活躍の幅を広げてきたように見えるが、「いろいろな挫折を乗り越えて、今がある」という。

 2020年は、MIKAさんにとって試練の年だった。コロナ禍で決まっていたモデルの仕事はあっという間になくなり、最愛の家族も失った。「うつ状態になり、自分の存在価値すら見失った」。そんな中、MIKAさんはどうやって立ち直ったのか。一念発起し、今注目されている「ロースイーツ」の新しいブランド「Vian」を立ち上げるまでのストーリーを聞いた。

2021年4月、ロースイーツの新しいブランド「Vian」を立ち上げたモデルのMIKAさん
2021年4月、ロースイーツの新しいブランド「Vian」を立ち上げたモデルのMIKAさん

 ロースイーツのロー「raw」は「生、焼かない」という意味。海外では、新たな食生活のトレンドとしてマーケットも拡大し、ビジネスでも注目されているビーガン(完全菜食主義)のスイーツとして知られる。卵や乳製品、小麦粉、白砂糖などの精製された甘味料を使わず、野菜や果物、植物性のナッツ類、豆乳、メープルシロップなどを多用する。ビタミンやミネラル、食物繊維などを摂取できることから、健康意識が高い人を中心に人気を集めている。

 MIKAさんがロースイーツに着目したきっかけも、もちろん健康意識の高さによるものだが、それだけではなかった。

コンプレックスから始まったキャリア

 「実は私、9年前の19歳まで、今より15キロ太っていたんです。当時は、約66kgありました。また、母がスペインとフィリピンのダブルで、私の肌の色は、日本人に比べると茶褐色なんです。当時は、知らない人に電車で『黒いブタ』などと差別的な言葉を浴びせられたこともありました。

 私は、決して、生まれつき容姿に恵まれて、モデルの仕事に就いたわけではありません。ロースイーツを始めようと思った背景には、そうした私のコンプレックスがあるんです」

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