20代はバラエティー番組で勉強

―― 20代の頃と現在では、バラエティー番組の見方は変わっていますか?

ベッキー 今の方がもうちょっと楽しめていますね(笑)。あの頃は、バラエティー番組を見て、とにかく勉強していたんです。自分が出演した番組を見て、純粋に自分の場面が使われているか使われてないのかのチェックをしていました。スタッフさんやディレクターさんが直接私に言えないダメ出しをそこで受け取ることができました。

―― ダメ出しツールとして、バラエティー番組を見ていたんですね。ベッキーさんが出ていたレギュラー番組もたくさんあるので、自分で全部チェックするのは大変ではなかったですか?

ベッキー そうですね(笑)。2倍速で見ることもありました。今は半分楽しんで、半分は私だったらこう言うかなと考えていますね。

欠かさず見ているバラエティー番組

―― 今は定期的にどの番組を見ていますか?

ベッキー 「テレビ千鳥」(テレビ朝日)が好きですね。シンプルな企画を千鳥の大悟さんとノブさん、ゲストが何倍にも何億倍にも膨らませて、面白くしていてすごい。ああいう番組こそ、出演者や制作者にクリエイティビティがないとできないですよね。

 「突然ですが占ってもいいですか?」(フジテレビ)も好きです。番組に登場されている人たちのリアクションを見ていると、占いは本当に当たっているんだなと感じます(笑)。俳優やタレント、芸人さんはどこか自分のキャラを作っていたり、キャラを守っていたりしている部分があると思うんですよ。悪いことではなく、プロ意識として。でも、この番組では、占師に的を射た言葉を掛けられて、彼らの素の部分が見えるような気がするんです。出演する芸能人のこと、みんな好きになっちゃいますね。

―― 普通のインタビューだと見せない顔ですよね。

ベッキー 人間の素が分かる作品はとても好きですね。

 後編に続く

取材・文/齋藤有美(日経xwoman doors)写真/花井智子

下編「ベッキー 住宅紹介番組でデザインを学ぶ 夢は欲張りに」では、次のストーリーを展開

■Netflixで好きな作品
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■デザイン業のために見ているエンタメ