「ロジカルシンキング(論理的思考)」とは、物事を体系立てて整理する思考法です。働き方や雇用のあり方が大きく変化し、キャリアの選択肢も広がりつつある今だからこそ、どんな仕事においても役立つロジカルシンキングは、身に付けておきたいスキルの一つです。GAFAのうちの1社で事業企画部長を務めながら、作家としても活動中の寺澤伸洋さんが解説します。

日経doorsアカデミー ロジカルシンキング実践法

連載第2回では、ロジカルシンキングの初歩として重要な「要素分解」をテーマに、レクチャーしていきます。物事の考え方の基本を身に付けることで、より思考力がアップするはず!

考えるとき、視野が狭くなっていない?

 日経doors読者の皆さん、こんにちは! 寺澤伸洋です。前回(「詰めが甘い」をなくす考え方の第1フェーズ)では、「おいしいカレーの作り方」を例に、ロジカルシンキングの基本的な考え方について説明しました。論理的に考えるには、まず課題の「全体像」をつかむこと、ターゲットを明確にすること、要素を洗い出して、整理して書く(要素分解)ことの3つが重要だということがお分かりいただけたと思います。第2回では、この「要素分解」をより深めるための考え方について、詳しく説明していきます。

 さて、今回の課題は、ズバリ「『考える』とは、何をすること?」です。

 例えば、皆さんも仕事で「この分野でシェアを伸ばすにはどうすればいいと思う?」「次のウェビナーで参加者を500人集めるにはどうしたらいい?」など、上司からさまざまな質問をされると思います。多くの人は、自分なりに熟考して回答すると思いますが、その後に「それで?」「他には?」と、さらに突っ込まれ、言葉に詰まってしまったことはないでしょうか?

 「自分ではすごく考えて答えているのに、それ以上の答えを求められてもどうしていいか分からない……」と行き詰ってしまう場合は、考えるときに視野が狭くなっている可能性があります。次ページから、詳しく解説していきます。

【第2回の課題】

「考える」とは、何をすること?